うちの愛犬は3年程鼻炎に悩んでいます。
軽い鼻炎という程度ではなく、一日中ドロドロの鼻水が出てきて止まらなかったり、鼻水が喉の奥に絡まり呼吸が苦しそうになったり、夜も眠れない日がある程です。
色々な薬を試したり、病院で精密検査も受けましたが、ハッキリとした原因は特定出来ず、現在も完治していません。
ですが民間療法などを取り入れながら、その時々でうちの愛犬に合う対処法を見つけ対応しています。
今回はそんな対処法の一つ、ネブライザーを紹介したいと思います。
ネブライジングの効果
大学病院で精密検査をした時、色々な治療法を教えて頂いたのですが、その中の一つにネブライザーの使用がありました。
薬を内服して効果がない場合でも、ネブライザーを使って薬剤を噴霧し、それを吸入する事により直接鼻や喉に作用し効果がみられる可能性があるとの事。
そして内服するより副作用の心配がない(又は少ない)事を説明されました。
さらに、粘度のある鼻水が鼻の奥に詰まっている場合など、ネブライジングする事で鼻水が水分を含み外に出やすくなる利点もあります。
お勧めのネブライザー
そこで私の愛犬もネブライザーを試す事にしました。
病院でネブライザーをやってくれる場合もあると思いますが、基本的にネブライザーは毎日定期的に行うので、自宅で機器を用意する方が楽ですし、結果的に経済的にも安く済みます。
そこで私が調べて候補だったネブライザーは以下のとおり。
①オムロン コンプレッサー式ネブライザー NE-C28
噴霧能力:約0.4mL/分
薬液カップ容量: 最大7mL
家庭用で売れ筋と言えばこちらのオムロンのネブライザーNE-C28。
何より価格が安くて購入し易いですし、サイズもコンパクトで使い方も簡単。多くの人が使用しているのも頷けます。
②新鋭工業 超音波式ネブライザーコンフォートオアシス KU-200
噴霧能力:約3.5mL/分
薬液カップ容量:最大100ml
そしてこちらがペットに使用している方の多くが購入しているネブライザー、コンフォートオアシスKU-200。
オムロンのネブライザーと比較して価格が高くなってしまうのがネックですが、他の製品と比較しても噴霧能力やカップの容量が全く違います。
用途に適したネブライザーを選ぶ
オムロンのネブライザーはコンフォートオアシスに比べて能力は劣りますが、人間が使用するならこれで十分ですし、ペットが使用するとしても、直接口に吸入マスクを付けて吸う事が出来る大人しい子ならこれでも使用可能でしょう。
直接口にマスクをつけて吸入するなら、少量の薬剤で済むからです。
実際ネットで調べていると、こちらのオムロン製を猫ちゃんに使用している方がおられました。
ですがほとんどのペットの場合、マスクは嫌がるでしょうから、ボックスの中にペットを入れて吸入させる必要がある為、噴霧能力や薬剤カップの容量が大きいものを選ぶ事になります。
超音波式ネブライザーコンフォートオアシス KU-200
という事で、私が選んだネブライザーはこちらのコンフォートオアシスKU-200。
部品は簡単に取り外し、取り付けが出来ます。

薬剤の種類・分量
うちの愛犬が使用している薬剤の種類や分量を書こうか迷いましたが、その子によって適したものが違うと思いますので、かかりつけの動物病院で相談する事をお勧めします。
薬剤の購入は動物病院からしか出来ませんので、病院にお願いすれば取り寄せてもらえます。
ネブライザーに使うケース
ペットをボックスに入れて吸入させる為、ペットに適したサイズの箱を探す必要があります。
私はこちらを使用。
アイリスオーヤマの高い所BOX TB-54D。
サイズ(cm):幅約40×奥行約55×高さ約32
うちの犬は体重5kgですが、このサイズのボックスがベストです。
サイズが良さそうでもキャスターが付いていたりして…。
その点このアイリスオーヤマのBOXはサイズも形状もピッタリです。
ネブライザーとボックスを設置
ボックスの中には滑らないようにタオルを敷いています。

ペットにネブライザーを使用している方の中には、ボックスに空気穴を開けている方もおられるようですが、ホースを入れて少し隙間を開けておくだけでも十分です。

これぐらい隙間を開けて使用しています。
ネブライジングする
ボックスにホースを入れてから愛犬にも入ってもらい、ネブライザーの電源を入れます。
操作方法は簡単で、霧化量とタイマーのつまみを回せばすぐに噴霧が始まります。


少しすると徐々にボックスの中が薬剤で充満し、愛犬の姿が見えないぐらい真っ白に。

薬剤の量にもよると思いますが、うちの愛犬の場合は10分程度で終了です。
犬や猫の鼻水・鼻炎に家庭用ネブライザー|まとめ
実際私の愛犬がネブライジングして、症状が完治した訳ではありません。(半年間ぐらいは毎日使用していました)
残念ながらうちの子の場合は根本的治療には至っていませんが、鼻水が悪化して鼻血が出るようになっている時など、止血剤をネブライジングするとすぐに出血は止まります。
あと、粘度のある鼻水で詰まって辛そうな日が続く時などは、ネブライジングで鼻水を柔らかくして外に出すようにしています。
なので現在は毎日使用している訳ではなく、症状に応じて必要な時に使うようにしています。
私がネブライジングするにあたり、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。
犬・猫の呼吸器科(慢性鼻炎)
このサイトの症例がとても参考になりました。(サイト内にPDFのリンクがいくつかあります)ネブライザー療法で改善された子の症例が紹介されていますし、薬剤の種類や分量も参考になりますので、治療の手掛かりになるかと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます





















